亀の水中ヒーターについて
亀の冬の飼育で必要な、水中ヒーターについてです。
亀の水中ヒーターについて、
使い方・選び方・知っておくと便利なことをご紹介します。
飼育環境に合った使い方をすることがポイントです。
■水中ヒーターの仕組み
現在販売されている水中ヒーターは、
ほぼすべてにサーモスタットと空焚き防止機能が内蔵されています。コンセントプラグへ差し込むだけで、水温25℃前後を自動で一定に保つことができます。万が一、水槽の水が干上がったり、ヒーター本体が水から出たときには、自動で電源が切れるため安心です。
■水中ヒーターの選び方
○50Wで30〜60cm水槽用
ヒーターのW数と水槽の広さ(水の量)の目安は、
50Wで、水20リットル前後(40〜60cm水槽用)。水槽が広いと熱効率が悪くなり、狭すぎると水が干上がって空焚きになることがあります。
○水槽はガラスがおすすめ
ヒーターの使用は、ガラス水槽がおすすめ。プラスチック水槽は、ヒーターが直接触れると熱で溶けることも。ヒーターにプラスチックが直に触れないよう、安全カバーをつけておきます。
○空焚き防止のものを選ぶ
ほぼすべてのヒーターには、空焚き防止機能がついていますが、念のため、購入前には安全機能についてしっかり確認を。
○カバー付きのものを選ぶ
ヒーター本体は、かなり高温です。人や亀が本体に触れると、やけどをすることもあるため要注意。安全カバー付きのものを選びます。
■水中ヒーターの種類は?
「水棲ガメ用」として発売されている水中ヒーターは種類が少なく、現在では50Wタイプ(45〜60cm水槽用)が主流。ホームセンターでもよく見かけるものがこちら。
 ●テトラレプトヒーター
昔からの定番商品。20リットル(=60cm水槽ほど)用。水温を、亀の適温26℃に保ち続けてくれます。サーモスタット内蔵式のため、このままコンセントへ差し込むだけで使えて便利。安全カバーとガラス管が丈夫で、しっかりとした重量感と安定感があり、子ガメ〜15cmを越えた大きめの亀まで、安全に使えます。
・50W、水温26℃設定
・サーモスタット内蔵式
・空焚き防止機能付き
・安全カバー付き
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 ●ジェックス カメ元気オートヒーター
水棲ガメ用の水中ヒーターの中では、温度設定が高め。熱帯域の亀や、弱っていたり病気の亀にもおすすめ。センサーが優れており、縦横どちらにも設置可能。コンパクトで小型水槽(45〜60cm)向けのヒーター。
・55W、水温28℃設定
・サーモスタット内蔵式
・空焚き防止機能付き
・安全カバー付き
→ 【Amazon】ジェックス カメ元気オートヒーター |
■水中ヒーターの使い方
メーカーさんの取扱説明書ではあまり触れられていない、ヒーターの使い方です。水温が思ったように上がらないとき、知っておくと便利な方法です。
○室温は暖房で15℃以上に
室内が10℃前後の低温だと、熱効率が悪くなるため水温が上がりません。室内を、暖房で15℃以上にあたためておく必要があります。
○断熱材などで水槽を覆う
寒冷地では、水中ヒーターの熱効率が落ちやすいです。段ボールなどで覆いをしたり、断熱材などで水槽の周りを囲うなどの工夫が必要です。
○2つで100Wにする方法も
大きめの水槽には、水槽の左右両側に水中ヒーターをそれぞれ設置する方法もあります。(2つで100Wにして使う方法)。
○使用期間は約1年が目安
水中ヒーターの寿命は、1年ほど。消耗品の電化製品のため、突然壊れることがあります。安全面からも、毎年買い替えてください。
水中ヒーターは、水槽に合ったものを選び、熱効率をアップさせて使うことがポイント。説明書をよく読み、やけどや事故には気をつけて使うことが大切です。
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