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カメ図鑑：ニシクイガメ

学名：Malayemys subtrijuga
英名：Malayan Sneil-eating Turtle
生息地：タイ、ベトナム、インドネシア
甲長：10〜15cm （最大甲長21cm）
食性：肉食性

サイテス（CITES）付属書２類掲載種
（撮影地：ナゴヤレプタイルズワールド2013）



●ニシクイガメの生態

東南アジアに生息している、小型でかわいらしくて人気のカメです。顔の部分のラインが特徴的です。
成長しても顔の模様や色などはあまり変わらないことや、手ごろな大きさであるのも人気の理由です。
主食は巻貝を中心とした水生生物で、巻き貝（「ニシ」とはタニシのこと）を食べるのが名前の由来。

水棲傾向が強く、おもに流れの緩やかな河川や水路、水田や池などにも生息しています。
一年中あたたかい場所に生息しているため、寒さに弱く冬眠することができない種類です。

現地では、ほかの水棲ガメたちと同じように主に食用や食材として用いられることが多いようです。

以前はＷＣ（野生）の個体が輸入されていましたが、もとから内部寄生虫が体内にいることが多く、
感染症などの病気や寄生虫による体調不良で死んでしまったり、貝類（とくに巻貝）しか食べない
などの特徴があり、飼育が大変難しいカメとされてきました。

最近ではCB個体が多く販売されるようになり、ペットショップなどで見かける機会も多くなりました。
ＷＣは寄生虫や餌などの問題点がありましたが、ＣＢはこれらのリスクがほとんどなくなっており
飼育の難易度も下がったことで人気が出て、だんだん飼いやすいカメになってきているようです。



●ニシクイガメの飼育

ニシクイガメはおっとりしていますが繊細で臆病な性格。複数飼いするのは不向きとされています。
ストレスを減らすために、ひとつの水槽に一頭のみでゆったり飼育してあげるのがポイントです。


・飼育に必要なもの

水槽・・・ベビーや幼体は、45〜60ｃｍ水槽。成体は、60〜120cm水槽ほどのスペース。
ライト・・・紫外線も照射するバスキングライト。（バスキングと紫外線ライト両方でもOK。）
ヒーター・・・寒さに弱いため、寒い時期は水中ヒーターで常に水温を25℃以上にキープ。


・飼育環境とレイアウト

水生傾向が強いですが、体をあたためるための陸場と広い水場の両方が必要な種類です。
水質悪化に弱いので、フィルターをつけるかこまめに水換えや掃除をするのがポイントです。

水深・・・甲羅全体が隠れて泳ぎまわれるくらいの水深と水量。(水深15〜20ｃｍほど。)
陸場・・・バスキングライトをしっかり当てることができ、体全体がしっかり乾かせる広さ。



・温度管理について

一年中暖かい地域に生息しているため、寒さに弱く冬眠できません。冬場は必ず保温が必要。

水の中は水中ヒーターで保温し、陸場はバスキングライトを照射してホットスポットを作ります。
陸場・水温ともに、適温は25〜30℃が目安です。（寒さに弱いので、必ず25℃以上をキープ。）



・餌の与え方について

肉食傾向が強い雑食ですが、水棲ガメ用の餌も食べてくれます。（特に沈下性のものがおすすめ）
ＷＣ個体は巻貝が主食ですが、ＣＢ個体はカメの餌、乾燥エビ、乾燥赤虫なども食べてくれます。

※臆病な性格で、最初はなかなか餌を食べなかったり、食べるのが遅い傾向があるようです。（笑）



とってもかわいいお顔のニシクイガメさん！水棲ガメの中では本当に大好きな種類のひとつです。
温度管理や水質管理が必要で、こまめな管理が必要な面もありますが、美しくて魅力いっぱい♪
これからもどんどん人気が上がってくると思われます。マニアーナ！まゆみんでしたっ！！


解説者　　まにあ道イメージガール マニアーナ！ まゆみん
マニアーナ！公式ブログ　：http://ameblo.jp/maniana-mayumin/
マニアーナ！公式twitter ：http://twitter.com/maniana_mayumin

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