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ビジネスの栄枯盛衰・フォルテホテルズの場合・前編

◇評価 15ポイント
◇閲覧回数 19,159
◇登録日
2008年5月15日
Seaview
Seaview
道場主

Lv.48

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今回もヨーロッパのビジネスについての話題です。

イギリス旅行に行くたびに利用していたホテルチェーンが、
今はなきフォルテホテルズ(Forte Hotels)です。
Seaviewが海外で初めて泊まったホテルがこのチェーンに
属していたため、その際にホテルリストを入手、
その後イギリスを訪問する度に宿泊していました。
もともとはトラストハウスフォルテ(Trusthouse Forte: THF)と
呼ばれていたこのチェーンは、一時期世界最大規模にまで成長しました。

このチェーンはフォルテ卿が一軒のミルクバーを買収して
事業を始めたのがルーツです。
その後、イギリス各地のホテルを買収して規模を拡大していきました。
買収したホテルについては、個々のホテルの個性を残すように努め、
新しく建てるホテルは標準化を行い、均一のサービスを提供しました。

面白いのはいろんなレベルのホテルを買収していったことで、
二つ星クラスのホテルから果ては五つ星のホテルまで傘下に収めたことです。
その中にはパリのジョルジュサンクやロンドンのグローブナーハウス、
エディンバラのバルモーラルといった著名なホテルもありました。
また、ヨーロッパのみならずアメリカやカナダにも進出し、
バイカウントホテルズやモーテルであるトラベロッジを展開しました。
(トラベロッジはイギリスとアメリカの両方で展開)

その後、イギリス国内の膨大な数のホテルはグループ分けされました。
高級度の高い順に紹介するとこんな形になります。
★エクスクルーシブホテルズ・オブ・ザ・ワールド・バイ・フォルテ(超高級ホテル)
★フォルテグランド(高級ホテル)
★フォルテクレスト(近代的でやや高級なホテル)
★フォルテヘリテージ(歴史あるホテルで小規模のものが多い)
★フォルテポストハウス(近代的な中級ホテル)
★トラベロッジ(低価格の高速道路沿いのホテル)

またロンドンの超高級ホテル以外は「ロンドンシグネイチャーホテルズ」とされ、
さらにエールフランス傘下にあったル・メリディアンを買収して
フォルテグランドと統合しました。(名前はメリディアンを継承)

しかし、フォルテホテルズはのちにグループごと、
イギリスのテレビ制作会社で外食産業も手掛けていたグラナダに買収されます。
その後、このグラナダが外食・給食産業のコンパスと合併することで
フォルテホテルズの運命は大きく変わることとなりました。

後編に続きます。
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