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イギリスの鉄道の信頼性の低さはあまりにも有名です。
Seaviewは先日のイギリス訪問でもひどい目に遭いました。

Hayes and Harlington（ヘイズ・アンド・ハーリントン）駅。
Seaviewはここでヒースローコネクト（写真の右側）のロンドン・パディントン行きを待ってました。
ヒースローコネクトはヒースロー空港以外からの乗降は、
通常の乗車券で利用することができます。

電車は定刻に到着しました。
そして車内に入ったのですが、出発する気配がありません。
5分ほど待たされた後、車内アナウンスが入り、
「この列車の運行は中止しますので、ただちに下車してください。」
ということになってしまったのでした。
原因は分かりません・・・。

ヒースローコネクトはその後さらに5分ほど停まっていた後、
回送電車として動き出して行きました。

その後、ファーストグレイトウェスタン(FGW)のディーゼルカー（写真の左側）が
来ましたが、5両編成のヒースローコネクトの乗客を
3両編成のディーゼルカーは収容しきれず、積み残しを出す始末でした。
Seaviewも積み残され、ホームで呆然と立ち尽くしました。

さらに次のFGWのディーゼルカーが3両編成で来て、
こちらは何とか乗ることができました。
しかし予定より30分以上も遅れ、ワールドトラベルマーケット(WTM)の
ボーンマス大学主催のセミナーの開始時刻には間に合いませんでした。
さらに担当者に懇願したものの、満席を理由に
なかなか入らせてもらえませんでした。
ようやく途中退室した人と入れ替わりで入った時は、
既に講演は終わり質疑応答になっていたため、
結局内容を聞くことはできずに終わりました。

実はWTMでは類似のケースは他にも発生しており、
ロンドン地下鉄が運休したために多くの参加者が足止めをくらい、
WTMそのものの運営にも大きな支障が出ていたそうです。
このため、出展者や参加者からの苦情が殺到したため、
WTMの運営事務局がロンドン交通局に代わって
お詫びの声明を出していたという話も聞きました。

2012年のオリンピックの準備は着々と進んでいますが、
ロンドンの最大の欠点はこの軌道系公共交通の信頼性の低さです。
下手するとこのことがオリンピック全体の失敗を招きかねない
アキレス腱になっているといっても過言ではありません。
ロンドン交通局(TfL)と鉄道各社のより一層の努力が求められます。