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フランス南海岸の保養地として世界的に有名なニース。
この街もパリ（過去ネタ参照）など他のフランスの都市と同様に、
路面電車（トラム＝フランス語でTramway）を新しく開業させました。
2007年11月26日に開業しており、まもなく１周年を迎えます。

路線は中心市街地をＵ字状に運転しています。
左の図は準公式サイトより転載しました。
http://www.tramway-nice.org/

起点のLas planas（ラ・プラナ）から南下して、
プロヴァンス地方鉄道の起点である駅にほど近い
Liberation（リベラシオン）を通り、
SNCFの高架をくぐった後、中心駅であるニース・ヴィル駅に近い
Gare Thiers（ギャール・ティエール）に達します。
ニース・ヴィル駅からGare Thiers電停へ行く場合は、
正面を出た後すぐに左に曲がって300mほど歩きます。

さらに南下して、中心部の広場であるMassena（マセナ）となります。
ここは海岸からほど近い場所にあります。
このマセナ広場で線路は直角に曲がり、
弧を描くような感じで北上していきます。

その後、クランク状に２回直角に曲がった後、
さらに北上して終点のPont Michel（ポン・ミシェル＝ミシェル橋）に達します。

路線の全長は8.7km。
電停は21ヶ所あり、平均して440m毎に設置されています。
５分から８分ごとに運行されています。

乗車方法ですが、電停にある自動券売機で事前に乗車券を購入します。
１回券(SOLO)は１ユーロで、74分間有効のきっぷです。
トラム＋バス（逆も可）、バス＋バスの組み合わせで
１回に限り乗り換え可能です。（但し単純往復は不可）
空港バス（98・99系統）のみ使用できません。

１日乗車券(PASS 1 jour)も発売しています。
こちらは４ユーロで、空港バスも乗車可能です。
自動券売機はICチップのついたクレジットカードも使用できますが、
最低購入価格は２ユーロからとなっているので注意が必要です。

ところで、このニースのトラムがちょっとユニークなのは、
マセナ広場を通過する際にパンタグラフを下ろして
架線がない場所を充電した電気で走ることです！（写真中）
広場を抜けると架線が再び張られていて、
そこで再びパンタグラフを上げます。（写真右）
歴史的な広場の景観を守るための画期的な方法と言えます。