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エコツーリズム/屋久島ブース(生物多様性交流フェア)

◇評価 10ポイント
◇閲覧回数 9,175
◇登録日
2010年10月19日
まにあ道取材班
まにあ道取材班
道場主

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COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が行われている白鳥地区の
「生物多様性交流フェア」内のブース紹介第二回です。

今回は、エコツーリズム/屋久島ブースを紹介します。
屋久島環境文化財団理事・屋久島世界遺産科学委員会委員をされている日下田紀三(ひげた のりぞう)さんにお話を伺いました。

【屋久島が世界遺産に登録された理由は何ですか?】
屋久島の約20%の森林が世界遺産のリストに登録さいます。登録の根拠は、日本でしか見られない杉の自然林と、南の植物から北の植物へと連続的に変化する植生(垂直分布)などです。縄文杉が大きいから登録されたわけではないようです。

【屋久島ではどれくらいの雨が降るんですか?】
屋久島の平地での1年間の雨量は4000mm以上で、これは東京の3倍近い雨です。山地では7000〜12000mmも降ります。この雨が、水を蓄える力のない岩山の森を支えているのです。

【屋久島は南の島なのに雪が降るって本当ですか?】
サンゴ礁に熱帯魚が遊ぶ亜熱帯の屋久島ですが、標高1,936mの宮之浦岳山頂の気候は北海道並みで、雪と樹氷の冬が訪れる亜寒帯の入り口です。ガジュマルが繁る海岸からシャクナゲの咲く山へ、気候の変化に従って、南方から北方の植物へと変化する様相は、世界遺産登録でも東アジア南北の植生変化と評価されました。また、屋久島名産のポンカン、タンカンは亜熱帯のミカンですが、収穫期に雪の山から吹き降ろす冷気が、濃厚な風味をつくるといわれています。

【屋久島はどうやってできているんですか?】
屋久島は海の上に突き出した大きな花崗岩のかたまりで、そのほとんどが石でできています。1300万年ほど前、地中深いところでマグマが冷え固まってできた花崗岩が、海底の堆積岩を突き上げて隆起したのが屋久島です。

【屋久杉と普通の杉との違いは何ですか?】
植物の分類でいえばスギ科スギ属のスギ、皆さんが見なれている杉と同じ植物です。屋久島の標高500m付近から山頂にかけて自然に育っている杉を屋久杉と呼んでいます。私たちが見なれている杉は世界で日本にしかない固有植物、世界的には珍しい貴重な植物なのです。世界遺産としても日本固有の優れた杉の自然林と評価されています。

【屋久杉はなぜ大きいのですか?】
屋久杉は大きく、しかも巨木がたくさんあります。有名な縄文杉はスギとして日本最大でしょう。しかし、成長が早くて大きくなるわけではありません。岩山に生きる屋久杉は雨に恵まれていますが、栄養が乏しいために、極端に成長が遅いようです。そのため、材質が緻密で樹脂が多く、腐りにくいので長生きすると考えられています。厳しい環境が長命な巨木をつくっているといえるようです。

【縄文杉の樹齢はどれくらいですか?】
周囲が16.4mもある縄文杉は日本で最も太い屋久杉で、樹齢7,200歳という説もありますが、はっきりしていません。後ろの空洞からとった組織を科学的に計測したところ、2,170年という結果でした。縄文杉の年齢は、それ以上ということが確認されるにとどまりました。

【屋久島に訪れる人々に伝えたい事はなんですか?】
縄文杉だけが屋久島ではありません。屋久島の魅力は多様性にあります。
海もあり、山もあるのです。多様な自然の屋久島をどん欲に見てほしいですね。


日下田さん、ありがとうございました。


■■■日下田 紀三(ヒゲタ ノリゾウ)さんプロフィール■■■
写真家・屋久島環境文化財団理事・屋久島世界遺産科学委員会委員
1940年栃木県益子町生まれ 1963年:早稲田大学卒業 NHK入社ドキュメンタリーの撮影を担当 NHK特集「むつ小川原・巨大開発」「黒澤明の世界」など 1981年:NHK退社 屋久島に移住、フリーとして撮影、執筆、講演、TV出演などの活動 1991〜2001年:屋久島町立屋久杉自然館館長(非常勤) 2005年:鹿児島県屋久島環境文化財団理事就任/自然環境の保全と利用、エコツァー等に関する環境省、林野庁、鹿児島県等の各種検討会委員などを歴任
■主な著書
「屋久島自然観察ガイド」山と渓谷社/「写真集・屋久島」「世界遺産屋久島」/「屋久島 花風景」など八重岳書房/「縄文杉に会う」共著・講談社
■最近の主な仕事
朝日週刊日本遺産「屋久島」一部執筆、撮影/学研週刊日本の樹木「屋久杉」一部執筆、撮影/小学館週刊日本の天然記念物「ニホンザル」ヤクザル撮影/学研週刊にっぽん川紀行「屋久島の川」一部執筆、撮影/山と渓谷社「屋久島ブック」一部撮影、執筆/TBSテレビ「ユネスコ世界遺産屋久島?・?」監修(DVD、ブルーレイ販売)


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