サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会でその言動が大きな注目を浴びたアルゼンチンのマラドーナ監督(49)が4年後のW杯ブラジル大会まで、指揮を執る可能性が出てきた。アルゼンチン・サッカー協会は14日、近く4年間の契約延長の提示を行うと発表した。
W杯南ア大会の準々決勝でドイツに0―4で大敗し、マラドーナ監督は辞任を示唆。ロイター通信によると、母国に3度目の優勝を持ち帰れなかったショックからか、帰国後は自宅にこもって沈黙を続けている。
監督の続投について、国民の意見は割れている。無能な戦術家とみなす国民も多い一方、南アから帰国した空港で出迎えた約2万人の多くが監督を支持した。1986年のW杯メキシコ大会で優勝に導いた英雄はいまだに根強い人気を持つ。
監督の知人によると、メッシら代表主力の支持表明にもかかわらず、W杯敗退後の監督は落ち込んでいるという。ただ知人は「彼は残りの人生を監督でありたいと、いつも言っている」とも話している。監督の自叙伝も手掛けた同協会の広報担当は「マラドーナが望むのなら、監督を続けることができる。ほかの監督なら辞任しなければならないが、人々は無条件に支持している」と述べた。
同協会はほかに監督候補を持っていないと明かしており、グロンドーナ会長が21日までに直接交渉に臨む予定という。
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