TOP > 学問・研究 > 秘密結社道場 > ネタ

道場TOP ネタ一覧 秘密結社道場

「サッグ団」インドの儀式的殺人集団

◇評価 37ポイント
◇閲覧回数 27,622
◇登録日
2009年6月5日
エイリアンぐれい
エイリアンぐれい
道場主

Lv.67

Check

前のネタへ
次のネタへ
映画『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』で登場したサッグ団。
だが現実のサッグ団は、はるかに血なまぐさい。

サッグ団は古来、インドで数々の儀式的殺人を行ってきた恐怖の秘密結社だ。
彼らは19世紀までインド奥地に残存し、秘密の集団を形成していた。

しかし、ふだんから殺人者としての生活を送っているわけではない。
家族と暮らし、普通の職に従事している。

ところが、1年のある時期のみ、「巡礼」の旅に出かけると、
かれらは殺人集団へと変貌する。

血が不吉と考えるかれらの凶器は細い紐だ。
わずか数秒で相手の息の根を止め、金品を奪い、穴に埋める。

団員は一人当たり20年で320人の命を奪い、幹部には1年で900人を殺したものもいたという。

しかし、彼らは金品のためだけに凶行を行っていたわけではない。
死者はすべて死と破壊の女神「カーリー」に捧げられたのだ。
彼らの殺人は信仰の一形態でもあったわけである。

彼らのターゲットは、基本的には旅人だ。
婦人、僧侶、洗濯屋、音楽家、油屋、鍛冶屋、大工、牛を連れた人を襲うのは、
宗教上のタブーとされた。

またインド国民も彼らを支持していたようで、
1835年に北インドでサッグ団掃討作戦を行ったイギリス士官は、
「地主も、判事も、警察も、市当局も、すべて私の意見では、
多かれ少なかれ彼らの共犯者である。
下級警察官は多くの場合、サッグの団員であったし、田畑看守の巡査たちも、
しばしば同団に属していた。」と報告している。

イギリス統治時代、当局は必死にサッグ団を撲滅しようとした。
その結果、彼らは奥地に追いやられ、ついに姿を消した。

しかし、現在でも森の奥で殺人事件が起こると、多くの人がサッグ団の仕業だと解釈しているという。

【画像:19世紀末のサッグ団】
【このネタに対するあなたの評価は?】
☆☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆
【キーワード】

ブログ? そんなの必要ありません! 今日から、いきなりアフィリエイトスタート!

【まにあ道アフィリエイト】まにあ道ならAmazonアソシエイトIDを利用してネタを書くだけで、お気軽に始めていただけます。

新着クイズ

もっと見る

新着掲示板

もっと見る