レストランの星はミシュランの専売特許のようなものですが、
(但しフランスでは星ではないもののゴー・ミヨーもレストランを評価している)
ホテルの星になると、かなり事情が変わってきます。
世界一の観光大国フランスでは、ホテルのランクを
国が星を付けていることで知られています。
一ツ星から四ツ星までと、四ツ星L(事実上の五ツ星)に分かれ、
法令によりホテルの入り口への表示が義務付けられています(写真)。
イギリスは日本のJAF(日本自動車連盟)と同様の組織が星をつけています。
ただイギリスにはなぜかこの手の組織が2つ存在しており、
AA(Automobile Assiciation:全英自動車協会)と
RAC(Royal Automobile Club:王立自動車クラブ)があって、
それぞれが評価を行なっています。
おおまかなホテルの評価の目安をSeaview流に解説すると・・・
★ :個室に最低限の設備がある
★★ :シャワーが付き、クレジットカード払いが可能
★★★ :バスタブが付き、レストランがホテル内にある
★★★★ :複数の料飲施設があり、高級なイメージを漂わせる
★★★★★:中に入るのに少し躊躇するほどの絢爛豪華
で、なぜ個室が一ツ星なのかというと、
ヨーロッパにはドミトリーという相部屋スタイルを持つ
宿泊施設が結構多く存在することからきています。
ユースホステルはドミトリー形式の代表的な存在です。
ミシュラン自身も、ホテルの格式を5段階で評価しています。
これを星に例えることもできますが、
さすがに「ミシュランの五ツ星」とは言わないようです。
もっともミシュランの場合ホテルは一ツ星でも載れば名誉で、
そこそこ大きなホテルでも載らないことも多いです。
さらに星の判定はややシビアで、世間で五ツ星とされていても、
ミシュランでは四ツ星に甘んじているケースも多いです。