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「人生ゲーム」50周年、12年ぶりの「ゾイド」……競争激しい玩具市場、タカラトミーが狙うもの

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2018年4月2日
oechi
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どの分野でも、新しいヒット商品を生み出すのは至難の業。それよりも、長く取り扱ってきた商品を、時代に合わせて変化させ、市場を活性化させる方が早く売り上げに結びつく。玩具大手のタカラトミー(東京都葛飾区)では、発売50周年になる「人生ゲーム」で新しい試みを打ち出し、記念の年を飾る予定。1983年と1999年の2回、展開していた「ゾイド」も“復活”させて、以前からのファンの期待に応えつつ、新しいファンを取り込もうとしている。
時代を超え愛される商品ズラリ
 3月15日に東京都内で開かれた発表会に、ずらりと並んでいたのは新旧の「人生ゲーム」。1968年に日本で第1弾を発売して今年で50周年となることから、3月31日に新商品「人生ゲームタイムスリップ」(税抜き3980円)をリリースすることを発表知育玩具 。あわせて50周年を記念するパーティーを開催し、そこに歴代人生ゲームが集められた。
 「数多くのロングセラー商品を保っているのがタカラトミーの強みだ」玩具 人気 。今年1月にタカラトミー社長に就任した小島一洋氏の言葉を裏付けるように、5年や10年といった期間も短く思えるくらい、発売から何十年も経つ商品がタカラトミーには並ぶ。2017年に50周年を迎えた人形「リカちゃん」、来年が60周年となる鉄道玩具「プラレール」、2020年が50周年のミニカー「トミカ」など、時代を超えて愛され続けている玩具がそろっている。
 「人生ゲーム」もそんなロングセラーのひとつ。アメリカで人気だったボードゲーム「ザ・ゲーム・オブ・ライフ」を日本向けにして1968年に「人生ゲーム」として発売ラジコン カー 。「億万長者になりたいと言うことをはしたないと思う文化が日本にはまだあった。『人生ゲーム』を通してアメリカの自立精神を伝えようとした」という小島社長の説明どおりに、ゲームの中で職業を選び、お金を稼いでいくスタイルが日本の経済的発展とも相まって人気となった。
もっとも、ただアメリカのゲームを翻案していただけではここまでのロングセラーにはならなかった。3代目からは中身を日本オリジナルにして、職業を選択するためのカードもつけた。「平成版」と銘打って社会的なトピックを取り入れたシリーズを作り、IT企業によるM&Aが話題になった年には「人生ゲーム M&A」といった製品も投入知育玩具 人気 。企業や作品とのコラボレーションも積極的に展開していき、その種類は60以上に及ぶ。
テレカ・着メロ……「通じないこと」で交流を生む強み
 「人生ゲームタイムスリップ」は、こうした「人生ゲーム」のたどってきた長い歴史を振り返ることができる最新作。50年前をスタート地点にし、ライフスタイルの変化や経済的なトピックをマスに記載して、プレイヤーがその時代を体験できるようにしてある。1980年代なら「テレホンカードが便利で、長電話する」、1990年代なら「着メロに凝ったのに電話が鳴らない」といった具合だ。
 当時を知る人なら分かる記載でも、若い世代には通じないこともある。これについて、小島社長は「若い人からこれは何かと質問が出て、コミュニケーションをとることができた」と話し、世代や環境を超えて楽しみながら交流が生まれる点も「『人生ゲーム』の強み」と強調した。タカラトミー事業統括本部ゲーム事業部事業部長の佐戸憲一氏も、「ゲームを通して人と人がもっと仲良くなる、コミュニケーションツールとして企画している」ことを明かした。
 キャラクター商品の場合、元となっているテレビ番組やマンガなどが展開されている間、視聴者や読者となっている特定の層に向けて集中的、短期的にアピールすることが多い。それで盛り上がる場合もあるがロングセラーにするのは大変。「人生ゲーム」の場合は培われてきたフォーマットの上で、少しずつ中身を変えながら広い層にアピールできていると言えそうだ。
 新しいファン層の開拓にも余念がない。「人生ゲーム」が発売された1968年の創刊で、共に50周年を迎える人気少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」とコラボレーションした「週刊少年ジャンプ人生ゲーム」(税抜き4500円)を7月に発売する。「ドラゴンボール」「ワンピース」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「BLEACH」といった歴代のヒット作から、「約束のネバーランド」「ブラック・クローバー」「僕のヒーローアカデミア」といった新しい作品まで、約50作品が登場。マスにはこれらのマンガの名シーンが使われていて、マンガ好きなら読んでいるだけでも楽しめそうだ。
新プロジェクトで「ゾイド」復活
 復活にも取り組む。30年以上に及ぶ歴史を持つ玩具を、今年6月にマーケットに新たな形で投入する。タカラトミーは2月27日に「新プロジェクト“最獣要計画”Z」と銘打った新企画の全容を発表。中身は1983年に登場した、恐竜や動物をモチーフにしたメカ生命体「ゾイド」の復活だった。1991年でいったん休止したあと、1999年から2006年まで2度目の展開を行い、その後また休止していたものを12年ぶりにリニューアル。過去2回の製品化で累計4400万個以上の出荷と、830億円以上の売り上げを達成した「ゾイド」だけに新展開にも期待がかかる。
 「タカラトミーの強みは、グローバル展開されるオリジナルIP(知的財産)を自社で作り出す力を持っていること」。2月27日に行われた発表会で、小島社長はこう話して、いくつものロングセラー商品を持っていることとは別の強みを強調した。ハリウッドで映画化されて人気の「トランスフォーマー」、ベーゴマを現代的にした「ベイブレード」等々、タカラトミーが送り出したIPは着実な成長を遂げて、「トミカ」や「リカちゃん」、そして「人生ゲーム」に続くアイテムになっている。「ゾイド」もこれに続くIPとして国内だけでなく世界へと展開していく。
 今回は名称を「ゾイドワイルド」にして、骨格から組み立てアーマーや武器を取り付け完成するという新たなコンセプトを取り入れた。発表会では、「全世界が3度目のゾイドブームに包まれる」と小島社長は強調。それだけの自信をもって送り出そうとしている。テレビアニメやマンガの展開、ニンテンドー・スイッチ向けゲームの投入、アミューズメント施設向けゲーム機の展開なども行い、全方位から新しいゾイドのファンとなる子供たちと、その親の世代に向けてアピールしていく。
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