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歯科医院と患者さんにとっての“不都合な真実”

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2019年8月30日

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歯を失った場合の第一選択としては、インプラント治療があります。詳しくは、『インプラント』をご覧ください。しかし、インプラント治療も万能なわけではなく、インプラント手術への不安を抱いている方やアゴの骨の状態・持病を持っている方の場合には、インプラント治療が適応しない場合があります。その点、入れ歯であれば、ほとんどの症例に適応するという特長があります。<o:p></o:p>

歯科ハンドピース滅菌

入れ歯を諦めていませんか?<o:p></o:p>

入れ歯はほとんどの方に適応できるという特長がある反面、入れ歯で困っている人は、2,000万人以上と言われ、『噛めない・はずれる・食事がおいしくない』が入れ歯の三拍子と言われてきました。合わない入れ歯を使用していると、アゴの骨は急速に減っていきます。アゴの骨が減ると、余計に入れ歯が合わなくなり、さらに急速に骨が減っていくという悪循環に陥ってしまいます。<o:p></o:p>

しかし、こうした合わない入れ歯を使用されている方の多くは、 “入れ歯は噛めないもの”、“歯を失ってしまった以上、仕方のないこと”と入れ歯でおいしく食事をとることを諦めてしまっています。これは非常にもったいないことです。歯科医療は日進月歩の世界です。技術の進歩により患者さんごとに適した入れ歯を作ることも可能になっています。適切な入れ歯であれば、快適でおいしく食事をとることもできるのです。合う入れ歯と合わない入れ歯は何が違うのという正しい知識を患者さん自身が知ることが、自分に適切な入れ歯に出会う第一歩です。<o:p></o:p>

歯科医院と患者さんにとっての“不都合な真実”<o:p></o:p>

まず初めに、私は歯科医師として非常に心苦しい話をしなくてはなりません。それは、入れ歯が合わない理由は、保険の制度上、入れ歯に使える材料やかけられる手間に制限があるということです。健康保険を用いた診療では、使える材料や手間が細かく取り決められています。歯科医師は、このルールに則った診療をしなくてはなりません。このことが、適切な入れ歯に大切な“調整”という作業に手間をかけることを難しくしているのです。<o:p></o:p>

小型高圧蒸気滅菌器

具体的には、入れ歯は、作れば作るほど赤字になるという事情があります。ある試算では、総入れ歯を一つ作ると、歯科医院側は約2万円の赤字になると言われています。信じられない話かもしれませんが、本当の話です。ですから、歯科医院と患者さんにとって“不都合な真実”として、自分に適切な入れ歯は保険の範囲内では不可能であるということです。ただし、自費の入れ歯であっても、決して歯科医院側に大きな利益があるわけではないということご理解ください。こうした前提のうえで、自費で作る入れ歯と保険の入れ歯の違いについてお伝えしていきます。<o:p></o:p>

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