1991年7月19日の巨人vs中日(ナゴヤ球場)
この日、中日ドラゴンズは読売ジャイアンツの猛攻にさらされ、
7回表が終わって8-0。もはや敗北は決定的であった。
7回裏、完封ペースの巨人槙原から、4番・落合がホームランを放ち8-1。
この一発も、この点差では焼け石に水かと思われた。
しかし8回裏、ここから中日の怒濤の逆襲が始まった。
満塁の状態からマーク・ライアルがヒットを放ち8-3。
嫌なムードを打ち消したい巨人は、ピッチャーを槙原から木田に交代。
だが流れはかわらなかった。
コントロールの定まらない木田は、落合を歩かせ再び満塁。
さらに川又にも四球を与え、押出しで8-4。尚も満塁。
ここで、中日星野監督は、中村武志を代打に指名。
中村は甘く入ったストレートを見逃さなかった。
なんと打球はレフトスタンドに吸い込まれる同点満塁ホームラン!
そして延長10回裏。
再び中村武志。巨人水野のフォークボールをフルスイングし、打球はスタンドに!
奇跡のサヨナラホームランだった!
終盤8-0からの大逆転劇は、
中日ドラゴンズの歴史に永遠に刻まれる伝説の試合となった。