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2017年の夏は「洋画の夏」?  スパイダーマンは怪盗グルーからバトンを引き継ぐか?

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◇登録日
2017年8月11日
esjeen
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『トランスフォーマー/最後の騎士王』と『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』。今年のサマーシーズンを代表する、洋邦のエンターテインメント大作の公開日と重なった先週末の動員ランキング。アンダーハーマウス DVD しかし、それでも他の作品を寄せつけず、これで3週連続の1位となったのは『怪盗グルーのミニオン大脱走』だった。週末2日間の動員30万3825人、興収は3億7573万9700円。累計では早くも動員263万2636人、興収31億289万9500円を記録。ウィークデイも夏休み中の子供たちを集めて相変わらず好調で、ロングヒット間違いなしの状況となっている。この夏、今のところ最大のヒット作は『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(先週末は9位。累計興収約58億円)だが、その両作品の間での最終興収60億を超えるハイレベルな「夏の覇者」争いになりそうだ。
 この夏の興行を一足早く振り返ってみると、7月の第1週に『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が初登場1位になって以降、7月第3週に『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』が1週だけ1位になったのを除いて、6週中5週までもが洋画が1位をとっている。中国映画 戰狼2 さらに、お盆休みの初日となる8月11日には超強力作『スパイダーマン:ホームカミング』の公開も控えていて、『怪盗グルーのミニオン大脱走』が驚異の前週比を叩き出して4週連続1位を達成するか、順当に『スパイダーマン:ホームカミング』が初登場1位となるか、今週末の興行動向の焦点もそこに絞られていると言っていい。
 ちなみに、昨年のサマーシーズンはちょうどこの時期に東宝の『シン・ゴジラ』が大方の予想を上回る大ヒットを記録トランスフォーマー5 DVD 。8月前半に2週連続1位となった後、イルミネーション・エンターテインメント作品の『ペット』に続く2週は1位を奪取されたものの、ご存知のように8月末から11月までは空前の『君の名は。』旋風が吹き荒れることとなった。
 「洋高邦低」となっている今年のここまでのサマーシーズンの状況をもし引っくり返す可能性があるとしたら、8月18日に公開が控えているアニメ作品『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のポテンシャルだ。完成が遅れていた同作品、先日いち早く試写で観させてもらった上で言うと、かなりのヒットとなるのは間違いないと予想するが、さすがに昨年の『君の名は。』のような現象を期待するのは荷が重すぎる話だろう。
 ところで、『怪盗グルーのミニオン大脱走 DVD 』が絶好調の配給の東宝東和だが、その一方で同じ配給作品の『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』、そして系列会社の東和ピクチャーズ配給作品の『トランスフォーマー/最後の騎士王』が予想以上の苦戦を強いられていることにも触れておく必要があるだろう。動員ランキングでは「洋画の夏」がまだ続きそうだが、必ずしもすべての洋画大作にとって2017年の夏は「いい夏」というわけではなかった。
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