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「失敗したくないという心理」は関東、とくに東京で強い?

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2017年2月22日
veenee
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第二の「逃げ恥」は? 1月開始の冬ドラマを視聴者視点に立ち、TVウォッチャー・カトリーヌあやこさんと放送作家・山田美保子さんが語りつくした。

──視聴者に最も寄り添っている局はどこ?

カトリーヌあやこさん(以下カトリーヌ):テレ東やテレ朝は年配にも優しいです。わかりやすいドラマが多いから。「就活家族 DVD 」(テレビ朝日系)は、平成版「岸辺のアルバム」素晴らしきかな人生 DVD 。建てた家が“川の前”(笑)。

山田美保子さん(以下山田):家族がそれぞれに問題と秘密を抱えている。大人のドラマだよね。

カトリーヌ:今、女子が見る「水10」と「月9」は、やたら結婚したがっていますよ。

山田:テーマも時代によって波がある。そのものズバリな「ヴァンサンカン・結婚」とか。トレンディードラマは格好いい職場ですてきな恋愛、次に結婚、出産、子育て、プロフェッショナルな女性、今また堅実な結婚、めぐってるのね。昨日、悲別で DVD

カトリーヌ:“専業主婦願望”が今のリアリズムなんですね。

山田:「下剋上受験」(TBS系)もリアル。東京センチメンタル DVD 原作はガテン系の父の体験本(娘の有名私立校受験)。その原作者が「自分の人生は消化試合みたいだと思ったがこんないいこともある」とコメントしていて、応援したくなっちゃったのよ。

カトリーヌ:その裏の「お母さん、娘をやめていいですか?」(NHK)では、逆にこじれた親子関係を描いていて興味深い。

山田:この枠は、大石静さんや井上由美子さん、北川悦吏子さんとか力のある女性が書いている。内館牧子さん含め脚本家で見てきた層がドラマ好きな年代なのよ。

カトリーヌ:結局、同じ世代がずっと見てる。

山田:だから私たちの世代をないがしろにしちゃいけない。本当に(笑)。

──ネットによって視聴者のドラマの見方も変わってきた。その影響は?

山田:例えば、ツッコミ待ちのドラマ。今季でいえば、竹野内豊にソックリな大谷亮平出演の「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)。倉科カナと共演しているから、ドキドキ!(笑)

カトリーヌ:全面ツッコミ待ち。水野美紀が「スチュワーデス物語」の片平なぎさみたいに「(悪い足を)さすって」と“ニセ野内”に言う。

山田:見る側のツッコミ方も変わったわね。昔はお友達と電話しながらドラマを見るのが楽しくて。今はSNSで見ず知らずの人と会話しちゃうでしょう。

カトリーヌ:それを意識するなら小ネタ挟むなど視聴者へのサービスもあるべき。やはり浅野さんは毎週壁をたたくべきです(笑)。

山田:視聴率のいい、悪いもすぐネット上で話題になる。特に木村君は言われすぎで気の毒。視聴者は、高視聴率のものを後から見たい。失敗したくないという心理が働いているように思えます。

カトリーヌ:最近そうですよね。視聴率が視聴率を呼んでヒットが生まれる気がします。「逃げ恥」とか、「半沢直樹」とか。

山田:関東、特に東京の視聴者にその傾向が強い気がするんです。それって、お笑いに似ていると思って。関西では自分がおもしろいと思えば我先に笑う。東京では周囲の様子をうかがって笑い始める。視聴率に惑わされすぎても楽しめない。
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