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現在米サンディエゴで開催されている「Comic-Con International（コミコン）」で、現地時間25日に『ウォーキング・デッド』シーズン5のパネルトークが行われ、会場にはリック役のアンドリュー・リンカーン、ダリル役のノーマン・リーダスをはじめ主要キャストが勢ぞろいした。

全米では10月に放送開始予定のシーズン5。フッテージ映像も初公開され、集まった観客は大興奮の様子。世界的に大ヒットしている『ウォーキングデッド シーズン4』、日本でも新シーズンの放送を今か今かと待ち望むファンは多いだろう。そこで、シーズン5の上陸を待つ間、おすすめしたいのが映画『ミスト』だ。この映画は、『ウォーキング・デッド』からダラボン・ワールドに入った方には、ぜひとも観てもらいたい作品の一つ。

映画『ミスト』は、スティーヴン・キング原作の「霧」を、『ウォーキング・デッド』の映像化を発案し、監督、脚本をつとめたフランク・ダラボンがメガホンをとり、脚本も担当しているホラー作品。これまでにスティーヴン・キング原作でダラボン監督の作品といえば、『ショー・シャンクの空に』や『グリーン・マイル』など名作が連なっているし、2008年に日本でも公開され、現在Blu-ray＆DVDも発売・レンタルされているので、既にご覧になっている方も多いだろう。ちなみに『ミスト』のTVシリーズ化の話題やダラボン監督の『ウォーキング・デッド』降板のニュースなどは当サイトでもお伝えしてきた通り。

映画『ミスト』には、ファンの間では良く知られていることだが、『ウォーキングデッド 4』でアンドレアを演じたローリー・ホールデンが、主人公のデヴィッド（トーマス・ジェーン）を支えるアマンダを好演している。

そのほかキャロル役のメリッサ・マクブライド、そしてダラボン監督作品には常連！デール役のジェフリー・デマンらが出演している。

ある日突然、街を覆い尽くした霧の中から迫り来る恐怖。人間の手ではどうにも止められそうにない現象。その状況からやがて人間同士の争いや、はたまた殺し合いにまで発展していく最悪な状況で、常に人々から選択を迫られ、仲間を安息の地へ導かなければならない役割を背負った主人公デヴィッドのただならぬ緊張感、使命感、そして絶望感といったら半端なものではない。

頑張っても頑張っても報われない結末、「なんてこった...」というシーンの連続に、『ウォーキングデッド 4 DVD』の主人公リックの姿が重なるだろう。現在は監督が替わっているとはいえ、『ミスト』のような不幸が、最後にリックに訪れないよう祈るばかりだ。

『ウォーキング・デッド』ファンで、映画『ミスト』をまだ観ていない方は、この夏休みにぜひともご覧になってみては。フランク・ダラボンの描く「絶望」のホラー世界を体感して欲しい。