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韓国GPで見事ランキング首位に躍り出たF.アロンソ。実に第2戦オーストラリアGP以来の奪還劇となった。
同じ年で長期間を空けて首位に返り咲いた例として2007年のK.ライコネン(フェラーリ)がいる。彼は開幕戦オーストラリアGPでランキング首位となってから、再び首位となったのは最終戦の第17戦ブラジルGPである。今季のアロンソの記録はこれに次ぐかもしれない。
こう書くと、後半の追いこみ=チャンピオン奪取のように聞こえるが、実はコケているケースの方が多い。2006年のM.シューマッハ(フェラーリ)、1997年のM.シューマッハ(フェラーリ)、1990年のA.プロスト(フェラーリ)など後半猛烈なスパートでトップを脅かせたが、タイトル獲得には至っていない。ライコネンの例は特例中の特例であって、やはりその年のベストマシンがトップを逃げ切る例が大半だろう(余談だが、この後半追い込みというパターンはフェラーリのお家芸となっている)。
今回のアロンソの首位奪還は偶然の面(+アロンソのスキルの高さ)に依るところが大きい。では、ライコネンのように後半猛烈なスパートをかけてこのまま逃げ切るのか?それとも過去のデータのように浮かんで沈んでしまうのか?ここでは各データを基に、“ブラジルGPの行方”を予想してみた。
韓国GP終了後、タイトルの可能性のあるのはF.アロンソ(231pt)、M.ウェバー(220pt)、L.ハミルトン(210pt)の3人。そして予備軍としてS.ヴェッテル(206pt)がいる。今回彼らに加えて可能性のほとんどなくなったJ.バトンと、可能性がゼロのF.マッサにも参加していただいた。理由は同僚と比較するためだ。
まずこの6人の過去のブラジルGPでの決勝結果を調べた。その順位と同僚との比較、そしてリタイヤを記したのが下の表である。
表の見方は1(+1)だと決勝結果は1位、同僚に勝つと+1がつく(負けると−1)。Rはリタイヤを意味している。決勝結果の平均値はあくまで参考程度だと思う。良いマシンに乗っているときもあれば悪いマシンに乗っている時もあるからだ。リタイヤの数字はリタイヤした回数。そして同僚対決は同僚に勝った数から負けた数を引いた数字を記載している。当然多い方が同僚に勝っていたことを意味する。このリタイヤ数と同僚対決の数字を考えた時に、サーキットとの相性が見えてくる。
で、この表から推察されることは、ブラジルGPの同僚対決は決勝結果はアロンソ>マッサ、ウェバー>ヴェッテル、バトン>ハミルトンの確立が高く、リタイヤ数と各種データから想像されるサーキットの相性はマッサ≧アロンソ>バトン≧ハミルトン≧ヴェッテル>ウェバーの順に良い方向にある。そして平均順位を加味すると、以下の結果が予想される(多少無理やり感はあるが・・・)。
・トップはアロンソ、マッサのフェラーリが来る可能性が高く、2人の順位はアロンソ−マッサの確立が高い。またこの2人はリタイヤの確立が非常に低い。
・フェラーリ2台の次にウェバーが来る、もしくは2台に割り込む可能性、ひょっとしたら彼らより前でフィニッシュする可能性が高い。ウェバーは同僚ヴェッテルより前でフィニッシュする確率が高いが、リタイヤの確立が6人の中で最も高い。
・ヴェッテルはハミルトンと順位を争う確率が高い。だが、2人とも表彰台の可能性は低い。また、ヴェッテルはハミルトンよりリタイヤする確率が高い。
・バトンはハミルトンの前に来る可能性が高い。だが、リタイヤする可能性が高い。
というわけで、この6人だけを見た時の順位は、リタイヤなしとして以下のように予想される。
1.ウェバー、アロンソ、マッサ、バトン、ハミルトン(or ヴェッテル)
2.アロンソ、ウェバー、マッサ、バトン、ハミルトン(or ヴェッテル)
3.アロンソ、マッサ、ウェバー、バトン、ハミルトン(or ヴェッテル)
結論から言うと、いずれのパターンでもブラジルでチャンピオンは決まらない。(補足資料参照)だがデータを見る限り、ウェバーは優勝以外チャンピオン獲得の可能性が限りなく薄くなると思われる。ここで優勝を逃してしまうと、アブダビでは優勝以外にタイトル獲得は不可能という結果が待っている。
今回はタイトル挑戦権を持つ上位3チームのドライバーをサンプリングしたが、ブラジルを得意とするR.クビサ、調子が上向いているN.ヒュルケンベルグや小林可夢偉の結果次第で順位は大きく変わるだろう。特に各チーム神経を尖らせているのが「クビサより前に出る」という点。彼の位置関係でチャンピオン争いは変動していくと思われる。
一方アロンソにとって、データ上比較的楽な展開となりそうだ。心強いのはマッサがブラジルGPに強い点。そのマッサがチームプレイに徹すれば、アロンソにとってもチームにとってもコンペンティブにゲームを進められるだろう。
アロンソ−マッサで走り、途中でウェバーがリタイヤ。アロンソがマッサに順位を譲ってブラジルは歓喜の渦。というのがフェラーリにとって最上のシナリオではないか?
今回データを並べて予想してみたが、このデータというのが意外にリザルトに反映する。あの荒れまくった韓国GPでも、
・ウェバーは雨のレースで勝ったことがない。
・ヴェッテルはセイフティーカーが入るレースは自滅しやすい。
・マッサは左回りのコースにゲンがいい。
など意外に過去のデータを反映していた。
データを見る限り、ブラジルGPはアロンソ有利なようにも見えるのだが・・・。
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