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「感無量です」凛として時雨、白熱の初武道館ワンマン

◇評価 20ポイント
◇閲覧回数 7,783
◇登録日
2013年7月1日
ショーキ
ショーキ
道場主

Lv.57

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凛として時雨が6月28日に東京・日本武道館にて単独公演を開催。約9000人を前に約2時間にわたって熱演を繰り広げた。

ライブは最新アルバム「i'mperfect」を携えての全国ツアー「凛として時雨TOUR 2013 "Dear Perfect"」の最終公演および、時雨の結成10周年を記念したアニバーサリーライブという位置付けで実施。「i'mperfect」の収録曲やライブに欠かせないキラーチューン、そしてオーディエンスを驚かせる懐かしいナンバーなど濃密なセットリストが組まれた。

おなじみのSEが暗い会場に響くと、雄叫びのような声があちこちから沸き起こる。オーディエンスが緊張した面持ちで待つ中、メンバーは順番にステージへ。TK(Vo, G)は手慣らしのようにギターを鳴らし、音を確かめると切り裂くような声で「abnormalize」を歌い出した。めまぐるしく展開する楽曲にあわせてライティングが変化し、TKの歌声に呼応するように345(Vo, B)も声を重ね、ピエール中野(Dr)も激しくドラムを叩く。

その後のライブは中盤まで、TKがひと言「ありがとう」と呟いた以外はストイックに進行。硬質なリズムとうねるようなベースが奏でられた「JPOP Xfile」、345の感情を爆発させたようなボーカルが熱狂を煽った「MONSTER」、鮮やかな照明が3人の熱演を彩った「Metamorphose」など矢継ぎ早に披露されていく。またキラーチューン「DISCO FLIGHT」を経てプレイされた「O.F.T」では、意外な選曲にどよめきが客席から沸く場面も。2005年に発表された初期ナンバーのひとつであるこのナンバーは、メジャーコードが印象的なミディアムチューンで、前後でプレイされた楽曲との対比によって時雨サウンドの変化をオーディエンスに印象付けた。

さらにこのブロックでは、「i'mperfect」の収録曲が連続で披露された。リバーブがかかったTKと345のツインボーカルが幻想的に響いた「make up syndrome」、音数が少なくタイトなアンサンブルが奏でられた「Sitai miss me」などアルバムの世界が、多彩な照明演出によって立体的に表現されていく。滑らかなギターフレーズを軸に展開する「キミトオク」は、青白い照明が壮大なサウンドの魅力を際立たせオーディエンスを惹き付けた。

深い余韻に観客が酔いしれる中、それを一変させるようにピエール中野のソロコーナーがスタート。おずおずと「あの……余韻にお浸りのところ申し訳ありませんが、しゃべっていいですか?」と話し始めた彼だったが、「あ、ライブハウス武道館にようこそ!」とかつて氷室京介が放った名言を皮切りに奔放なトークを繰り出す。武道館入りの際のエピソードや、海外公演でのオーディエンスの歓迎ぶりなどを語る中野だが、会場の空気のせいか観客の反応も若干おとなしめ。「言っておきます。親族来てます。親族の前で恥をかきたくない!」と叫んだ中野は、意を決してドラムセットを離れステージ前方に移動。すると観客は大歓声をあげて熱狂し、中野とともにおなじみの「バイブスコール」をはじめとするコール&レスポンスに興じる。「俺何やってんだろう」と一瞬我に返る瞬間もあった彼だが、最後は敬愛するX JAPANへの熱い思いを表現するようにXジャンプを観客と行い、ドラムソロへと移った。

中野はマレットとドラムスティックの両方を使用し、テクニカルなドラムパフォーマンスで会場の熱気に再び火をつける。圧倒的なプレイに観客が沸く中、いったん退場していたTKと345が姿を見せ、「illusion is mine」からライブモードに再び突入した。後半戦は、ビデオクリップを再現したかのような照明演出が目を引いた「Beautiful Circus」に始まり、タイトなセッションが繰り広げられた「想像のSecurity」、怒濤のような展開をみせる「nakano kill you」などテンションの高いナンバーが連発される。一方で345がメインボーカルをとる、浮遊感あふれる「am3:45」では、巨大なミラーボールが回転し場内を宇宙空間へと変えていく。曲が終了した瞬間は、美しい演出に圧倒されたかのように観客が呆然と立ち尽くす様子が見られた。

TKが「ありがとう。凛として時雨です」と挨拶をしたことを機に、ワンマン恒例の345による物販紹介コーナーが始まった。いつものように穏やかにグッズを紹介していた彼女だが、「今日はこんなにたくさんの人が来てくれて、すごくうれしいです。ここから見ると景色がとてもすごくて、感無量です」とはにかみながら武道館という大舞台に立っている感慨を口にしていた。

ライブの最後を飾ったのは、「i'mperfect」のラストナンバー「Missing ling」。ひずんだギターの音が場内を満たし、スモークで煙ったステージを赤い照明が覆う。さらに息継ぎも聞こえるようなTKの生々しい歌声と轟音が会場を満たし、場内の緊張がピークに達したとき、突然3人は演奏の手を止めた。あとには激しい爆音の余韻が残り、その直後にライブの成功を祝福するように大きな拍手が響きわたった。

凛として時雨「凛として時雨TOUR 2013 "Dear Perfect" ONEMAN LIVE at 日本武道館 〜10th Tornado Anniversary〜」
2013年6月28日(金)東京都 日本武道館 セットリスト

01. abnormalize
02. JPOP Xfile
03. MONSTER
04. Metamorphose
05. I was music
06. DISCO FLIGHT
07. O.F.T
08. make up syndrome
09. Filmsick Mystery
10. Sitai miss me
11. キミトオク
12. illusion is mine
13. Beautiful Circus
14. 想像のSecurity
15. テレキャスターの真実
16. Telecastic fake show
17. nakano kill you
18. am3:45
19. Missing ling
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