質感の良いクロコダイル革を使ったベルトも、本機の気品と洗練をより際立たせた印象だ。(0)

究極のシンプリシティー”を体現する「叡智?」

「クレドール」は、1974年に日本初の高級ドレスウオッチブランドとして誕生した。ブランド名はフランス語で「黄金の頂き（CRÊTE DʼOR）」を意味し、日本の美意識と匠の技の結晶ともいえる高品質の腕時計を半世紀に渡って作り続けている。「叡智」は、“究極のシンプリシティー”を体現するマスターピースとして2008年に発表され、現行となる「叡智?」は、2014年に誕生した二代目だ。現代の名工と呼ばれる「技能五輪金メダリスト」や「黄綬褒章」の受章者などが所属し、複雑時計を手がける長野県塩尻市のマイクロアーティスト工房で制作は行われている。

「叡智?」は柔らかな丸みとPATEK PHILIPPE ノーチラス コピー透明感を併せ持った磁器製の文字盤が特徴となるが、今回は限定モデルならではの仕様として、古くより重宝されてきた瑠璃金彩を取り入れている。瑠璃金彩は瑠璃色の上に金を彩色する絵付けのことで、その深みのある青と艶やかな金の魅惑的なコントラストは、磁器の世界において“王の色”とも称されている。本機の瑠璃色の文字盤には、金彩を施したブランドを象徴するクレストマーク、ブランドのロゴ、インデックスがあしらわれるが、金彩部分は熟練の職人が筆でロゴやインデックスの下地を盛り上がるように描き、焼成後、その精緻な下地を金で覆うことで、立体的な美しさを作り上げた。また、この瑠璃金彩で彩られた文字盤と調和するように、18Kイエローゴールドのケースを「叡智?」コレクション史上で初めて採用。質感の良いクロコダイル革を使ったベルトも、本機の気品と洗練をより際立たせた印象だ。

スプリングドライブムーブ、キャリバー7R14を搭載

本機には、ブランド独自のスプリングドライブムーブメント、キャリバー7R14を搭載。スプリングドライブのトルクの大きさを最大限に生かし、エネルギーを有効に使う独創的な機構、トルクリターンシステムにより、約60時間の持続時間を確保する。ムーブメントの仕上げと装飾も見もので、「受」の輪郭をはじめ、ルビーやネジが埋められる穴周りの面取り部を手作業で鏡のような曲面形状に仕上げることで、どの角度から見ても美しい輝きを放つようにデザイン。深く鮮やかなブルーで描かれるパワーリザーブ表示の針やネジはテンパー仕上げとなり、香箱の花模様はマイクロアーティスト工房が建つ長野県塩尻市の花、桔梗を表現。シースルーバック仕様となるため、時計を裏返せば、洗練を極めたムーブメントの姿を思う存分に鑑賞可能だ。



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